こうしたブームについて、松浦亜弥さんのものまねなどで人気のタレント、前田健さんは「歌舞伎や宝塚歌劇のように日本では男が女を演じる文化があるが、最近のブームは女性受けを狙ったもの。今の芸能界では女性の人気を獲得しなければスターになれないですから」と分析する。
一方、メディアの変遷などに詳しい東海大学文学部広報メディア学科の時野谷浩(ときのや・ひろし)教授は「テレビの登場以前は社会のモラルが明確だった。男は男らしく、女は女らしかった。そのけじめを壊したのがテレビ文化。社会秩序を破壊している」と批判的に見ている。
テレビが「社会のモラルを破壊」って、大学のメディア学科の教授にしては、ちと思考が足りないんじゃなかろか。あるいはインタビューに対して油断したか>時野谷先生
マエケンの身も蓋もない発言はむしろ潔いなあ。
娯楽は世相とか市井の不満をもろに反映するものであって、特定メディアがあったから何かが壊れたのではなく、もともと壊れていたものを指さして「壊れてるよね」と言うのが新しいメディアの仕事だというだけのことなんだよね。でも、マス媒体は往々にして増幅効果を持つので、意識的に特定情報を伏せたり強調したりする。
メディアに働くということは、裸の王様を裸だといえるうちが楽しいのだ。・・・いや、裸の王様を裸じゃないと言い切る仕事も楽しそうだけど(ワグ・ザ・ドッグ、とかあったよね)
「男は男らしく、女は女らしかった」という表現は少なくとも政治的には問題ありで(PCではない)、メディア論としてもバックグラウンド側に伏せておく思考だと思う(多くのTVCMで「妻」が可愛らしい女性ばかりなのはなぜか、それをそう作った意図は何か、みたいな)。
いずれにしても、この記事をまとめた記者の思想が男女区別思考なのか、時野谷先生もそうなのかはわからないけど、テレビ登場以前にも女性側の性を売る男性はいたわけだし、おそらく女性よりきれいな男性もいただろう。大学いって時野谷先生の授業を受けるよりは、マクルーハンでも読み返してる方がためになりそうだという印象が残った時点で、この記事の最大の被害者は東海大学ってことなのかもしれないなあ。
